078-851-0031 休診:木曜午後 / 土曜午後 / 日祝

INFORMATION

診療案内

人工中絶について

ABORTIONT

人工妊娠中絶を考えておられる方へ

神戸・明石・姫路・加古川で人工妊娠中絶を考えられている方は当院へご相談ください。
初期中絶(12週未満)の中期中絶(妊娠12週〜22週未満)の場合では中絶手術の方法やその後の手続きが大きく違います。
まずはお電話(078-851-0031)でご相談ください。専門のスタッフが対応いたします。
  
人工妊娠中絶を受けられる方は、身体的・社会的な事情により妊娠継続・出産をやむを得ず
断念せざるを得ない状況で悩まれた上で決断されていると思います。当クリニックでは、その選択を尊重し
できるだけ安全かつ快適な形で困っている患者様の手助けをしたいとスタッフ一同 日々努力しております。

手術に対する方針

Policy

当クリニックでは、残念ながらこの世に生を受けられなかった赤ちゃんのために、毎年定期的に供養をとりおこなっています。また、当クリニック専用の水子供養墓も設けております。詳細をお聞きになりたい方は、遠慮なくお申し付け下さい。
※毎年、地蔵盆の日にとりおこないます。
※2024年8月22日勤務スタッフ全員で水子供養を行った時の写真はこちら。

初期中絶(妊娠11週まで)の流れ

初診時

超音波検査で正常な妊娠を確認し、正常妊娠であれば、術前検査(血液検査等)を行い、手術内容の説明の上で手術日の決定を行います。手術に関しては土・日・祝日も行っております。

前日処置

子宮の入り口を拡げる処置を行います。5分程度で終了します。当クリニックでの前日処置は、より痛みの少ない幅3㎜のダイラソフトという子宮頚管拡張器を使用いたします。通常強い痛みを感じる方はほとんどいませんが、痛みを感じられた際には、遠慮なくお申しつけ下さい。鎮痛剤を使用の上、安静ベッドで軽快されるまでお休みいただきます。
※なお、お急ぎの手術を御希望の際には、初診と前日処置を同日に一括でさせていただくことも可能ですので、遠慮なくお申し付け下さい。

手術当日

当日の朝は食事をせずに、ご予約いただいた時間にお越し下さい。
※当日は、ご自身でのお車の運転は禁止です。

麻酔について

点滴にて静脈麻酔を行います。意識が無く、眠っている状態になります。痛みはほとんどなく手術後穏やかに目覚めます。(覚醒時間には個人差があります)

手術について

当クリニックでは全例、母体保護法指定医である院長により「吸引法」と「搔爬法」の併用にて手術を行っています。手術にかかる時間は、麻酔導入を含めて10分~20分程度です。

手術後について

安全のため約2時間病室でお休みし、問題がなければ、ご帰宅いただけます。

手術後の検診

通常、手術翌日に検診を受けていただきます。2~3週間後にも同様に検診を行い、感染や妊娠継続の有無を確認します。月経は手術後4~6週後に来ることが多いですが、6週を過ぎても月経が無いか、あるいはいつもより出血が少ない場合は必ず診察に来院して下さい。

 

中期中絶(妊娠12週から)の流れ

中期死産及び中期中絶の処置内容についての説明

人工妊娠中絶手術が許される週数は、法律で妊娠22週未満と決められています。それ以降はどのような理由があれ、中絶することは禁止されています。ただ、妊娠12週を超える場合の中絶は中期中絶とよばれ、通常の手術による方法ではなく、薬剤により陣痛をおこし、出産形式で中絶を行う方法が一般的です。
中期中絶は1日入院もしくは医師の診察により日帰りも可能です。
また、妊娠12週以降は、いかなるクリニックでも法律で下記項目が義務づけられています。

  • 死産届けの提出
  • 火葬による埋葬

埋葬をみずから行うためには、患者様自身で許可なく胎児を勝手に運んだり、埋葬することはできません。必ず役所の許可書が必要となります(許可書がないと死体遺棄となります)。このため専門の埋葬業者さんに依頼する方がほとんどのようです。詳しくは受付に相談ください。

実際の処置内容

1日目

まず、子宮頸管を開く処置を行います。当クリニックではダイラパンという直径4mmの細い棒を1本頸管内に挿入します。そうすることにより、翌朝までに頸管が無理なくゆっくりと拡張されます。ダイラパン挿入時、あるいは挿入後に、強い腹痛を伴う場合があり、その際は鎮痛剤を使用します。処置時間は約5分程度から長い人で20分程度かかります。処置後問題無ければ、そのまま帰宅していただきます。
※処置後シャワー浴・かかり湯は大丈夫ですが、湯船につかる事はできません。

2日目

前日に挿入したダイラパンを抜去します。その際、出血及び感染兆候の有無を確認し、問題なければ再度ダイラパンを今度は前日より多い本数(3~5本程度)挿入します。処置時間は前日と同様約5分程度から20分程度です。処置後問題が無ければ、そのまま帰宅していただきます。
※入浴については前日と同様です。

3日目

朝9時に入院していただきます。前日に挿入したダイラパンを抜去し、子宮収縮作用のある薬剤を3時間おきに1錠ずつ膣内に挿入します。しばらくすると子宮収縮による陣痛様の痛みが始まります。多くは半日以内に胎児と胎盤が出てきます。この膣坐剤は1日5錠が限度と決められていますので、胎児娩出に至らない場合は、翌日改めて同じ薬を使用します。 胎児娩出後は、子宮の収縮を良くするお薬、感染予防の抗生物質、止血剤、更に母乳を止めるお薬を内服していただきます。胎児胎盤娩出後、約2時間は院内で安静にしていただきます。 その後、再度診察を行い異常出血、感染の有無を確認し、問題なければそのまま退院となります。
退院翌日と約3週間後に再度診察しますので必ず受診してください。その際、異常出血、感染兆候の有無、子宮内の胎児付属物の遺残、妊娠継続の有無を確認します。ごくまれですが、子宮内に胎盤や卵膜破片の遺残が多く、異常出血がある場合に、静脈麻酔下にて子宮内容除去術を行なう場合があります。それ以外でも、異常出血、腹痛、発熱を認めた場合は随時対応いたしますので、必ずご連絡下さい。

退院後の注意点

  • 退院後子宮からの出血は約2週間程度続きます。量が多くなければ心配要りません。月経は退院後4~6週間後に来ることが多いです。
  • シャワー浴、かかり湯は退院当日から可能ですが、湯船につかる事が出来るのは、退院1週間後からとなります。
    また激しい運動・性生活は約2週間後からとなります。

 

中絶に伴う危険性

中期中絶の処置は100%安全な処置とは言えず、特に以下の事に注意が必要です。

  • 薬剤(陣痛をひきおこすためのお薬です)の使用で、下痢・発熱などの副作用が出ることがあります。まれに強すぎる陣痛の為、子宮破裂を起こす危険性があります。処置中はスタッフが慎重に経過を観察します。
  • 胎児娩出前後や子宮内容除去術の際に、多量の出血を起こす事があります。
  • 通常の処置で止血が困難な際は、帝王切開や子宮動脈に詰め物をして止血する子宮動脈塞栓術、更には非常にまれですが、子宮摘出術を行なうことがあります。直ちに適切な処置を行いますが、必要な場合は入院を延期する事や、高次医療機関へ救急搬送を行なう場合があることを御理解下さい。

手術日程について

当クリニックでは初期(妊娠3ケ月まで)の中絶は、2時間程度の日帰り手術で行っております。中期中絶については4日程度連続した通院が必要となり、入院はたいていの場合1泊(医師の診察により日帰りが可能な場合もあります)となります。日程はご希望により土・日・祝日の手術も可能です。(但し、初期中絶の場合に限ります。) 安全で迅速な日帰り手術を実施しております。

費用

中期中絶には
※別途、埋葬基本料金・火葬料金が必要です。
出産育児一時金の直接支払い制度の利用が可能です
(制度を利用された場合、自己負担がほとんど必要なくなります)


出産育児一時金とは

加入している健康保険から支給される給付金で、母体保護を目的に、分娩の事実に基づいて申請を行います。

12週以降の出産・死産(流産・中絶を含む)を問わず、すべての方が受給できます。