078-851-0031 休診:木曜午後 / 土曜午後 / 日祝

INFORMATION

診療案内

婦人科診療について

GYNECOLOGIST

女性が一生の中で直面する
様々な問題に
幅広く対応いたします。

女性に寄り添うクリニックとして、婦人科の診察・治療にも力を入れています。子宮がん検診、生理不順、性感染症、不妊症などの婦人科系の診察はもちろん、体に違和感を覚えることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。一人でも多くの女性が健康で充実した人生を送ることができるようサポートさせていただいています。

診療内容

Examination

不正出血

ホルモン異常による場合と、子宮や膣に原因がある場合におきる出血の2つがあります。診察の際は、どちらの出血なのか?治療した方がよいのか?などを見極めて適切に対応していきます。子宮頸がん・子宮体がん・卵管がん・膣がんなど悪性の病気のサインのこともあり、「少しだけだから・・」とか「たまにしか出ないから・・・」と自己判断せず、早めに受診されることをおすすめします。

膣炎

膣には『自浄作用』といって、もともとある常在菌によって、雑菌から感染を予防する力があります。何らかの原因でこの『自浄作用』が弱まると、雑菌が進入しやすくなり膣炎がおきます。
『自浄作用』が弱まる原因としては、頻繁に膣を洗浄する、タンポンの使用、Gパンやガードルによる蒸れ、妊娠中、抗生物質の服用、抵抗力の低下(睡眠不足・風邪その他体調不良)など、月経とは無関係の出血であることが多いといわれています。

子宮がん検診

女性特有のがんとして、子宮頸がんと子宮体がんの検査があります。予防と早期発見のために、定期的にがん検診を受けることが大切です。

子宮頸がん

子宮の入り口にできるがんで、性行為による発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因とされています。このため、一度でも性行為の経験があれば誰にでも感染する可能性があります。 20代後半~40歳代の方に多いです。定期的にがん検診を受けていれば、がんになる前の段階でみつけることができます。早期発見のためにも定期検査をおすすめします。検査内容は細胞診、エコー診などです。短時間で終わる検査なので仕事や学校をお休みいただく必要はありません。

子宮頸がんワクチンについて20~30歳代の女性に子宮頸がんが増えています。その予防として子宮頸がんワクチンがあります。 同じワクチンを3回接種することが十分な予防効果を得るために必要です。
※神戸市では子宮頸がん予防ワクチン接種の助成制度があります。
対象:神戸市に住民登録があり、接種時に小学6年生(12歳)相当~高校1年生(16歳)相当の年齢の女性。

子宮体がん

子宮の内膜にできるがんで、子宮内膜がんともいわれます。主に50歳代以降に多いがんで、子宮体部の内膜から発生するがんです。不正出血などの症状がみられますが、閉経前の生理周期の乱れと重なり見落としてしまうこともあります。気になる症状がある場合は子宮頸がんと同様に定期的な検診をおすすめします。

卵巣腫瘍

子宮の両脇にある卵巣に発生する腫瘍です。悪性度は比較的低いですが、境界悪性腫瘍と呼ばれる卵巣がんも存在します。40~60歳代の方に多くみられます。

原因

卵巣腫瘍の発生には複数の要因が関与していると考えられています。妊娠・出産経験が少ない人、骨盤内炎症性疾患、多のう胞性卵巣症候群、子宮内膜症、肥満、食事、排卵誘発剤の使用、10年以上にわたるホルモン補充療法をしている人、など。また、近親者に卵巣がんにかかった人がいる場合は、いない人に比べて発症の確率が高いといわれています。家族性腫瘍として、乳がんと同じく、遺伝子の変異が知られています。 また、経口避妊薬の使用は、卵巣がんのリスクを低下させます。

症状

ほとんど自覚症状はありません。下腹部にしこりを触れる、圧迫感がある、膀胱が圧迫されて尿が近くなる、などの症状があって受診された場合、既にがんが進行していることも少なくないです。卵巣がんは進行すると転移します。お腹の中の臓器に、がん細胞が散らばっていく『播種』という転移が中心となります。お腹の中にがんが広がることで、お腹に水がたまり、腹部全体が張ってきます。胸にまでがんが広がることで胸に水がたまって息切れする、といった症状が出て異常に気付くことも少なくありません。早期発見の有効な方法はまだありませんが、腹部の違和感があった場合は早めに婦人科を受診されることをおすすめします。
当クリニックでは内診、超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー)などを行います。

子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。がんになる可能性はほとんどないと考えられていますので、症状がなければ、それほど心配する必要はありません。決して珍しいわけではなく女性は一生のうちで3人に1人が子宮筋腫を持つと言われています。

原因

どうしてできるのかは、よくわかっていません。太っていたり、母親が筋腫の人はなりやすいようです。女性ホルモンの影響で大きくなります。そのため生理のある年齢では大きくなり、閉経後には小さくなります。

症状

一番多い症状は生理の量が多くなることです。大きな筋腫が周囲の臓器を圧迫することで起きる症状もあります。腸を圧迫して便秘になったり、膀胱を圧迫して尿の回数が増えたりします。ときに、腹痛の原因になることもあります。 今、生活に支障がない場合でも妊娠しにくくなることもあり、妊娠してから症状が出ることもあります。筋腫が見つかっても、症状がない人は、ほとんど気にしなくてもいいのです。大きな筋腫、症状のある人は定期的に検査を受けた方が安心です。 生理の量が多いなどの症状がある人は、気付かない間に貧血になっていることもあるので注意が必要です。急に大きくなっている場合は子宮筋腫ではなく、肉腫というがんの可能性もあります。

性感染症(STD)

性行為によって感染する疾患です。いずれの性感染症も典型的な症状が出にくく、気づかないうちに病状が進行しているケースも少なくありません。また、ご自分が発症している場合はパートナーも感染していると考えて、症状がなくても専門医に受診し、必要な治療を受けていただく必要があります。当然ながら双方の治療が終了するまでは性行為(SEX)は控えましょう。

性器クラミジア感染症

最も発生頻度の高い性感染症で、とくに10代~20代では増加しています。 早期発見が大切なのですが自覚症状がほとんどなく、先にセックスパートナーの男性に症状(排尿痛や尿道からの膿)が出て診断を受けたことがきっかけで受診される方が多いです。
クラミジア感染を放置しておくと、炎症が骨盤内にまで広がったり、卵管が癒着して将来の不妊につながる可能性があります。
妊娠中の感染は早産になりやすく、実際に妊娠9ヶ月の定例検査で偶然判明するケースも時々みられます。また、分娩時に産道の中であかちゃんに感染させてしまう確率は20~50%と高く、感染から結膜炎や重症肺炎を引き起こす危険もあります。 特定の抗生剤を服用すれば必ず完治します。(妊娠中にも服用できます)
ただし、ピンポン感染(お互いに移し合いを繰り返す)を避けるために、症状の有無に関わらず、治療はかならずパートナーの方も同時に行っていただきます。

淋菌性膣炎

自覚症状はないことが多く、気づかない間に経過し、重い合併症(子宮頸管炎など)を続発する危険があります。妊娠中の感染は流早産の原因になるだけでなく、分娩時、産道の中であかちゃんに感染した場合、目、関節、血液の炎症を起こし、命にかかわる危険もあります。
抗生剤による早期治療が大切ですが、最近は抗生剤が効かない耐性菌も出現しているので、注意深く経過をみていく必要があります。医師の指示を守り、自己判断で治療や服薬を中止しないようにしましょう。

ピル処方

下記のような症状に対して当クリニックではピルを処方しています。
※ピルには月経不順のほかに月経痛・月経による肌荒れ・更年期障害の症状・避妊などに効果があります。また「月経日が旅行と被って困るのでずらしたい」など用途にあわせた処方ができます。もし1つでも症状が当てはまる方は、ぜひ受診してください。

  • 月経困難症

    月経中に起こるお腹の痛み・腰痛・疲労感などのからだの症状や、イライラ・抑うつなどのこころの症状が日常的に影響するほど強く出る状態をいいます。

  • 月経前症候群(PMS)

    お腹の張りや痛み、イライラや憂うつ等の症状が月経の3~10日前に現れ、月経が始まると軽減・消失することをいいます。

  • 月経不順(生理不順)

    1.稀発月経:月経がたまにしか来ない(40~50日ごと)
    2.頻発月経:月経がしょっちゅうある・10日~2週間続く
    3.無月経:月経が90日以上こない
    いずれの場合も排卵障害に関連しており、長期間放置しておくと不妊の原因となります。ホルモン療法や漢方療法を用いて治療を行います。受診の際、基礎体温をつけている方は持参してください。

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)

望まない妊娠を避ける為に緊急避妊薬(モーニングアフターピル)があります。性交後72時間以内であれば有効とされています。一般的に、避妊をしなかった場合、個人差はありますが排卵期の前後で女性が妊娠を知る確率は8-15%だといわれています。この確率を更に下げることが緊急避妊薬を使用することで、可能となります。しかし、100%ではありません。費用は2500円程度です。

更年期障害

更年期では、通常40歳代後半から50歳代前半に『のぼせ・肩こり・足腰の冷え・イライラ』など自律神経の乱れたような症状が現われ、その後女性ホルモンの分泌がなくなっていく過程で 『高脂血症』や『骨粗しょう症』などの病気がみられるようになります。 とくに不快な初発症状は、病気としての認識が薄く、周りからも「気の病」とか「年だから仕方ない」と片付けられがちで、不調をそのまま我慢し続ける方も多いようです。
しかし女性の平均寿命84歳といわれる現代、閉経後も人生は30年以上続くことを考えると更年期はまさに人生後半戦のスタートラインといえます。更年期~閉経~老年期を生き生きと過ごすためにも、早い時期から適切な治療を始めましょう。 更年期障害の症状は多様で一人ひとり異なるため、当クリニックでは十分話し合ったうえで、ホルモン剤や漢方薬等を中心にその方にあった治療を組み合わせて対応しています。
さらに、これらの症状にさまざまなストレスが影響していることも多いことから、とくにメンタルケアが大切です。場合により抗不安薬、抗うつ薬を併用することにより症状が軽減することもあります。どうぞお気軽にご相談ください。

不妊治療

不妊症の原因を特定するのは難しく、複雑な要因が組み合っていることがほとんどです。当クリニックで行う治療はおもに「一般不妊治療」に当たります。体外受精などの「高度生殖医療(生殖補助医療)」は、行っておりません。当クリニックでの治療を一定期間続けた方の中でも医師が必要と判断した場合、ご本人のご希望があれば、時期やタイミングをみながら高度生殖医療を提供している医療機関にご紹介いたします。